自在姥玉虫

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燻し銀

ウバタマムシ。学名：Chalcophora japonica japonica Gory、コウチュウ目、タマムシ科 、成虫の体長は24-40mm。金銅色。生時には全体に黄色っぽい粉で薄く覆われる。成虫はマツ類の枯損木によく集まり，幼虫はマツ材内のカミキリ幼虫などを捕食する。

生きた木には産卵しないとも言われるが、アカマツ・クロマツなどの松の木を食害する害虫として有名。また、昔は一般によくタマムシのメスと誤認されている事が多かった。

ウバタマムシは、漢字で「姥玉虫」と書く。由来は、形がおばあさんの目を連想させることからついた。

ヤマトタマムシと比べ、見かける頻度がかなり少ない。クワガタで例えるなら、ヤマトタマムシは何処にでも居るコクワガタクラス。それに対しウバタマムシはオオクワガタ位の存在で、生息地でもなかなか見つからないと言われている。マツ林で見られ、体色は松に擬態していると思われる。

体色が「玉虫色」で有名なヤマトタマムシと大きく違い、灰褐色で、背中に隆起した濃褐色の条があるタマムシであり、ヤマトトマムシと比べるとだいぶ地味な印象があるが、よく見ると灰褐色の中に金銅色など複雑な色が混じり、地味ながらも品のある美しさがあり、レア度も重なり一部で絶大な人気を誇っている。

制作に当たっては、なかなか見つからない昆虫とされているが茨城県取手市の母校取手校地で多数捕獲でき、そこまでレアな印象は無い。

各脚、胴、触角が可動し、体色は硫化を駆使して表現した。作者的にも燻し銀な渋い魅力がとても好きな昆虫の一つである。